レジリエントタウンKANAYAMAプロジェクト

ナゴヤ防災サミットは、『金山駅周辺街づくり構想』や『金山駅周辺地区エリア防災計画』などの計画との整合を図り、レジリエントな金山エリアのまちづくりに寄与する大きな社会公共性を持つプロジェクトです。

特に、1日約46万人が利用する金山駅と周辺エリアは、災害発生時の帰宅困難者対策が大きな課題であることから、この課題を少しでも解消できるようさまざまな情報発信や地域と連携した取り組みを行います。

サスティナブルな街をつくるために -SDGsへの取り組み-

2015年に国連が採択した「SDGs」(持続可能な開発目標)や「仙台防災枠組2015-2030」においては、災害に強い国づくりをそのターゲットのひとつとしており、災害による社会の損失を少しでも減らすべく、皆で取り組みを推進する必要があります。

ナゴヤ防災サミットは、地震や風水害をはじめとする自然災害のほか、火災、CBRNE、感染症等のさまざまな災害に係る被害の防止又は軽減に必要な知識及び技能等の発信を通じて市民の災害リスクに対する意識を高揚し、行動変容を引き起こすことで、
我が国のレジリエンス向上に寄与します。

01 住み続けられるまちづくりのために

南海トラフ大地震のほか、河川の氾濫や都市型水害のリスクが高い名古屋のまち。平穏な生活は何もせず生まれるものではなく、まちで生活する皆で日々創り上げていかなければなりません。
ナゴヤ防災サミットでは、「防災・減災は皆の手で成し得るもの」という意識を皆が持ち、ひとりひとりが一歩を踏み出すことで、まち全体で大きな力を持つことができるきっかけづくりを行います。

02 防災分野における平等や公正の実現のために

防災分野は、「ダイバーシティ」がまだまだ浸透していない分野であり、性別や年齢、身体特性、生活様式、使用言語などによって無用の我慢や苦痛を強いられている人が少なくありません。
皆が互いの特性を知り、視点を増やすとともに、ちょっとした配慮を交えることで、災害時でも皆が尊厳を保ち、少しでも苦痛が少ない空間を創るため、必要な情報の提供等を行います。

03 発災時の生活の維持と早期復旧のために

災害時でも安全な水、食事、トイレ、入浴の場、プライバシーに配慮した生活空間などを確保することは、被災した人々の避難生活の質を高め、早期復旧への活力を生み出すことに繋がります。
災害時だから我慢を強いるのではなく、生活に直結する部分だからこそ災害時には大切にしたいもの。そのために必要なことは何なのか。皆で考えるための情報やきっかけを提供します。